再改革が必要な理由

バカ高い高速料金

高速代が高すぎる!

高速道路ならリッター15キロを超えて走るクルマがめずらしくなくなった。燃料代も安定してきた。そこに重くのしかかるのが高速代だ。

高速道路1kmを走るのに24.6円という料金単価で計算される高速代は、諸外国に比較して恐ろしく高い。多くの外国人が「クレージー!」と口を揃えるのに対し、日本人は従順だ。ETC割引きによって、料金感覚が麻痺しているのだろう。

実際には、ETC割引きによって、道路の貸付料は減少し、債務返済は繰り延べされる結果につながっている。おそからず、国土交通省が「無料化はさらに☆十年後になります」と言い出すことに疑いはない。

ETC割引によって、利用者の負担は減っているが、長期的負担に直結しているのである。さらに問題なのは、ETCのコストが料金収入から持ちだされていることだ。

ETCのハード・ソフトとネットワークに対し、新設・維持メンテナンスの費用がかかり、ETC割引は、事実上、ETCを強制させる費用となっている。ETC端末には、継続的な購入補助が行われている。

ETCにかけられた費用は、すさまじい額となっているはずだ。もし、ETCを導入せずに、車両保有者あたり定額の料金を負担させていたら、間違いなく数兆円単位の節約ができたはずだ。なお、これまでETCに投下された費用は情報公開を請求してみたので、追って記事にまとめたい。

現時点のこの場所では、クルマで遠出をした場合の燃料代と高速代を比較してみることによって、高速代があまりにも高い問題を考えてみよう。

高速代とガソリン代を比較
クルマの燃費
(km/l)
ガソリン単価
(円/l)

片道100km 片道200km 片道300km
燃料代 高速代 燃料代 高速代 燃料代 高速代
¥5,920 ¥9,840 ¥14,760

※往復の費用を計算、ETC割引は除外しています。

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